リフォーム市場分析とポジショニング

前回、住宅業界の問題点、住宅設備建材業界の問題点について触れましたが、今回は市場分析について書きたいと思います。

リフォーム市場は、ご存じの通り異業種からの参入や家電量販店やホームセンターなど大変多くの会社が競合しており、今では戦国時代のように競争が激化しています。それぞれ、自社の特長や顧客データ、オリジナル商品などで他社との差別化を図っている会社が多いのですが、これから新規参入する企業や新製品を市場へ投入する場合、何に注意すればよいでしょうか?もちろん、価格や営業力でぐいぐいと獲得することも大切ですが、まずは現在の市場についてしっかりと競合他社の分析や自社のポジショニングをすることが必要です。競合他社の分析といっても、単に価格が安い高いとかではなく、強みがどこにあるか、売上を伸ばしている理由はどこにあるかなど、参考にするべきところがあるかもしれません。また自社のポジショニングを確認する際には、3C分析を活用することをおすすめします。3C分析とは、自社(Company)・顧客(Customer)・競合(Competitor)の3つの視点で商品やサービスをポジショニングすることです。他社に比べて自社の強みはどこにあるか、自社の弱み(改善すべき点)はどこにあるか、を客観的に分析することで、市場でのポジショニングや目指すべき方向が見えてきます。

 また、これだけ競合の多いリフォーム市場では、どの市場で勝負するのかの見極めも必要です。マイスクエアも水まわりリフォームの引き合いを頂くこともありますが、やはり大手のリフォーム会社には価格で負けてしまうことが多いです。住宅設備のリフォームは、製品の金額がはっきりしているので差別化を図ることも難しく、どうしても価格競争に陥ってしまうのです。既に自社の市場(ポジショニング)が明確になっていればいいのですが、これから新規参入する場合、新商品を検討したい場合は、勝負する市場、成長する市場を見極めなければなりません。いわゆるブルーオーシャン市場を狙う必要があります。

では、リフォーム市場におけるブルーオーシャンはどこかというと、『断熱リフォーム』だと私は思います。ただ、断熱リフォームでも内窓リフォームなどは補助金の影響などもあり競合は激しいのですが、壁や床や天井、屋根や外壁などの断熱リフォームは、提案や施工の難易度も高くなるため、取り組んでいる業者がまだまだ少ないのが現状です。マイスクエアでは、これから伸びていく断熱リフォーム市場に対して、エンドユーザーにわかりやすく、そして喜んでもらえるような提案をしていきたいと考えております。

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